May 27, 2017

お茶の係りに人についての考察 2


大吉

勝手におみくじの悪い方にしてしまってる人の真実。
この人は、実はちょっとだけこういうお仕事をしている割に引っ込み思案だったのだ。
あっちの方がこっちを気にして、気を使ってズケズケ病室に入ってこれなかったんだ。

昨日の朝、思いっーきりにっこりして見たら、ちょっと入ってきて
「入院大変ですね。長くいると退屈じゃありませんか?」と聞いてきた。
ちっちゃな声で。

びっくりした。けど、
「いいえ、3食食事付き、昼寝付き、お掃除付きで、日常から離れてロングバケーションだと思ったら楽しいです。本もたくさん読めるし、時間もたくさんあるし、なんてったて私の病気を少しでも良くしてくれようとしてくれてるし!」って言ったら、

「あああ、バケーション、そうですね、いいですねその響き。そんな風に考えたら、なんだか楽しくなりますね。」と言ってにっこり笑って、たくさん話して言った。

今まで、個室に入ってる人には、なんだか話しかけにくかったらしい。
おまけに私が病室で仕事してるから、邪魔したくなかったんだって。

でも、これであの人が個室に入る時も、とりあえず明るく「おはようございまーす」って入れるようになるといいね。
そんでもって、そいつがやなやつだったら、もう一回。
それでもやなやつだったら頭の中でアンパンマンの歌を歌いながらお茶を置いてくるといい。
お仕事だから、とりあえずお茶は置いてくるっていうのはどうだろう。

お互いのこと、よくわからないから怖いんだよね。
道端で会った猫だって、とりあえず目を細めてアイコンタクトすると会話が始まる。
私は知っている。

そうして、私の毎日のおみくじは両方大吉になった。




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