Mar 16, 2011

Tokay Gecko Award 2011

始めに今回の大震災において被災された方々、および関係者の皆様にはこころよりお見舞い申し上げます。

Tokay Gecko Awardは開催されますか?というお問い合わせを多数頂いています。

もちろん開催します。

今は平気でもいつどうなるかわからないし、誰にでも起こらないとは限らない試練だけど、私たちに出来る事があるなら続けて行く事も大切だと思うから。

被災地の方々にかける言葉なんて見つからない。
心が痛いと言ったって、私の周りは暖かく明るい。そうして大切な人たちがいてくれる。そんな自分に罪悪感満載だけど、だからといって下を向いてぐずぐず泣いていても彼らには何の助けにもならない。

プロになる事を夢見て応募してくれる人たち。何かにチャレンジしようとして応募してくれる人たち。そんな作家達の夢が一つでもかなうなら、物理的に不可能でない限りなんでもやるべきだと思います。

辛くて哀しくて自暴自棄になって「ふんだ!嫌な事ばっかりじゃん!こんな事やめてやる!」って思うとき、心の奥底から顔をだすちょっとした光景と言葉があります。

ある年の夏、離れて暮らす母に「ねえ、私、お母さんと一緒にいてあげようか?ずっと」って言った時、病気でやせ細った母がお日様がキラキラと差し込むリビングのソファーに腰掛けて、どうしてそんなに屈託ない笑顔でいられるんだろうという顔を私に向けて、「あなたが、本当にギャラリーのお仕事が嫌いになって、疲れて、休みたいと本気で思うのなら、お母さんの所にいてくれたら嬉しい。でも、大好きな仕事や夢をお母さんの為に止めてまで、ここにいる必要はないの。それだと、お母さんはとても哀しい。」

「あなたがどこにいようと、好きな事を頑張ってやってるんだ。ってここにいて思う方が、私にとってなにより幸せな事です」

母は、そのひと月後、秋のお彼岸のとても天気がいい日に旅立った。あの時、すでに生きているのが不思議なくらい、あんなに弱っていたのにもかかわらず、あの人は笑ってそう言った。

多分うまく言えないけど、被災者の方々も自分たちに起こった事の為に、何かの夢を誰かがどこかで諦めて哀しい思いを抱える方が、よけいに辛いんじゃないかと思う。

人それぞれ考え方は違うとは思うけど、頑張ってる姿を見せてあげれるならその方がいいんじゃないかと、私は思います。

だから、Tokay Gecko Award 2011で、グランプリを勝ち取ってください。

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