一次審査終了。
やらなきゃいけないけど、大好きで大嫌い。
自分が傲慢な気がする瞬間を、毎年迎える。やなやつ。けど、大切。
レコルテの場合、作品選考基準は様々だ。
不思議かもしれないが、作品一つ一つに基準がある。
この作品が描ける人はにしては、この作品はもう一歩だ。とか、今はこの人にはこの作品が精一杯なんだな。とか。
一次審査通過作品をみて、どうしてこの作品が通過して私もしくは僕の作品が通過しなかったんだろう?と思う方は、もう一度自分の作品に立ち返ってみることがイチバンの早道だと思います。
このくらいでいいや、とか、この作品なら間に合うか、とか、時間があったらもっとやれることがあったのに、とか、自分なりのよい作品を作り上げるために日常的に作品に関わる努力をしていないとか。
中には、精一杯、出来る事をやった。と思う方もいるはずです。それでも、合否が出る事は避けられない事で、もちろんそれが全てではない事は当然で、一次審査を通過しなかった方でも、ほかのギャラリーやほかの公募展なら合格の方も沢山いらっしゃると思います。
それと、もっと出来る人だと私が思っている人には、申し訳ないが一番厳しい基準がもうけられる。作品を発表して一応作家として活動している人には、特に。
期待している分、どうしても厳しくなる。
それはしょうがないことで、そういう風に見ないと、作品にも作家にも失礼になると思うから。
この人の作品、もっと見てみたい! と思わせてくれる作品は、とてもワクワクさせてくれる。それが、今はまだまだ未熟な作品だったとしても、描き続けてくれたらきっともっと素敵な作品になって•••。
そういう作品はとても嬉しい。だから、一次審査を通過する。
Tokay Gecko Awardは、ギャラリーが開催している公募展だ。
勘違いされると困るが、だからといって「売れる」とか「売れない」とかいう基準で判断している訳ではない。
そんな基準はどこにもない。
作品のもつ魅力だけがその作品を次のステップに導いてくれるだけだ。
「売れる」とか「売れない」で判断すると、とたんに面白くなくなる。
なぜなら、私のギャラリーで「売りたい」か「売りたくない」か、私のお客様に「おすすめ出来る」か「出来ない」か。それは私にとってイチバン簡単な選択だからだ。
ギャラリーで販売する事に抵抗があっても結構だ。
作品は押し売り出来るものでも、するものでもなく、望まれて旅立って行くものだから。
心配しなくても、そんな作品には、滅多に出会えるものでもない。
そして、私が大好きになった作品は、お客様にわかってほしいし、飾ってほしいし、かわいがって欲しいから、わかってもらう努力をされて、カマワレてしまう。ギャラリーに飾ってるだけでは、私のコレクションにしとくだけでは、もったいないから。
だって、誰だって、子供だって、自分のお気に入りは他の人に勧めたくなるものじゃない?「バニラシュガーのショコラ!おいしいよねえっ!」って。
その時「本当だ!これっていいね!」って言われたら嬉しいでしょ?
私はそう言われたら嬉しいし、すぐにあげたくなっちゃうけど、仕事だから配って歩けないだけだ。時折、それでもいいとさえ思う。
でも、それでは、一生懸命作品をつくってる作家に申し訳ない事だ。
「くれる」から「もらった」なんて。
Tokay Gecko Awardを始めて9年目。
私が自慢したい作家が何人か揃ってきた。この作品なら、みんなに「レコルテの作家です。いいでしょ?」って自慢したい作家が。私と私のギャラリーは幸せものだ。
それに、今はまだ作家としては活動してないけど、もっともっと描いてほしい作家もいる。これは珍しいパターンだ。でも、私は待つだけ。自分からは行動しない事にしているから。ずっと応援してるし、気にかけてくし、今はほかの事をやってみるっていうなら、絵を描きたくなるまで待つ。作品を作るまで待つ。ずっと描かなくてもそれはそれでいい。でも、私は見ちゃってるから、その作品たちが大好きだから、それだけは変えられないから。
それに人に言われて、自分の道を、考え方を変えるような人ではあってほしくない。
失敗しても、成功しても、自分で選んでほしいから。
ことこれに関しては、まじめにやっています。
このご時世ではダサイ事なのかもしれませんが。
まじめに投票してあげてください。ヨークみてね。
レコルテからの心からのお願いです。
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