ギャラリーに時々重たいDMが郵便で届く。しかも市内在住作家から。
あー内容が重たいのではなくて、20枚くらい入っていて単に重量が重いっていう代物。宛名はあるが差出人の名前さえない。そりゃあ、開けてみれば誰が何のために送ったのかわかる。私のギャラリーに置いて、来てくれるお客さまに配ってほしいのか、入り口に置いて勝手に持ってけってしてほしいのか、特別、変な人じゃない限りそうだろう。
多分、その人たちは「どっちでもいいけど、気に入ったら置いてくれ、気に入らなかったら捨ててくれ」っていう大きな意思と自信を持った人たちなんだろうな。
なぜなら、封筒の中に現物そのものしか入っていないから。メモ書き1つ入ってない。私と面識もなく、画家が画廊に送っているのに、だ。なめられたもんだと思う時もある。私に、これをどうしろって言うんだと。始めてあった人に「初めまして」と言わないのか。私の手を10秒から20秒自分の都合で煩わせるのに(たとえ電動レターオープナーでジャーッとやるだけでも)開けてみてねの一言もない。
偉いんだな。君たちはと。
ギャラリーに来る作家に「そういうのってどう思う?」って聞いたら「誰にも、教わってないからわからないんでしょうね」と柔らかい答え。「じゃあ、君は誰に教わったから、案内状に丁寧な挨拶文をいれるんだ?」と聞いたら「いやあ、別にそれが当たり前だと思ってますから」そういう事だよ。そんなもの、大人になってから教わる事なのか?始めて会う人、もしくはあった事もないのにコンタクトを取る時は、せめて名を名乗れ!初めましてって言え!DMに印刷してあるから名前も用件もわかるだろっていうのは、どういう了見だ。誰も教えないからわからないなら教えてやろう。失礼きわまりないよ。どうして、あなた達の用件を説明のない少ない情報からくみとってやる必要があるのか教えてくれ。おいしいチョコレートとコーヒーをまさに今から、おやつターイムって時に、「オーナーこんなの来てますけどどうしますか?」と、邪魔される身にもなれ。
おまけに、ギャラリーレコルテは、気に入った物しかはがき一枚ディスプレイしない。頑張ってる作家を支援するためなら、1週間の経費を吹きすさぶ風にばらまいてでも個展をしてもらってもいいが、その人たちと区別するためにもそんな常識のない人のDMなんぞ、置くスペースは1センチ四方だって所有していない。
あっそうか。その人たちは「気に入らなかったら、捨ててくれ」っていう、DMにかかる経費も、作品に対する自信も有り余った人たちなんだった。じゃあ、はなから、レコルテの出る幕はないじゃないか!
なーんだ!怒ったり、気分悪くなったり、説明したり、イヤミ言ったりする必要ないじゃん。関係ない人たちなんだから。ごめんごめん。
アディオス!
あっ、イヤミついでに、「アディオス」というのはもちろんスペイン語のさよなら。何となく日本で聞くと「バイバーイ」みたいに聞こえるかもしれないけど、永久的なさよならの意味だ。日常的には使わない。決定的なさよならの意味。もし知らなかったとしても、こういうのが教わってないから知らなかったって言ってもいい事なんだよ。
adiós!
Nov 9, 2008
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