Apr 11, 2008

入学式

近所の小学校で入学式が行われていた。
おっきいランドセルをカプカプ背負ったお澄ましさんが、新しい制服を着て綺麗なママに手をひかれて沢山歩いていた。桜もちょっと散り急ぐのを止めて、花を添えている様に見える。
キラキラした春の日に、大好きな家族と新しい事を迎えた日の事を忘れないでほしいな。自分が小学校に入学するっていう事だけで、お父さんもお母さんも、おじいちゃんもおばあちゃんも、あんなに嬉しそうにしてくれた日の事。今はそれだけでいい気がする。

いろいろな所から、おまけにとても沢山の投票ありがとうございます。○○市ってどこだろう?あー○○県なんだ。などと中学の地理の勉強のやり直しっぽい行動を繰り返しております。でも、インターネットの画像でしか見ていただけないのが、本当に残念です。作品には、やっぱり本物を見る事でしか感じる事の出来ない、なんていうか作家の触れた感じみたいなものがあふれています。それなのに、全部を伝えてあげられない事は、毎年、作家の皆様にも申し訳ないなあと思ってしまいます。ただ、今の所こういうやり方しか難しいのも現状です。
それでも、感じた事を一生懸命書いてくださる皆様に、本当に感謝しています。ありがとうございます。
「作品を実際に見たいのですが、遠くにいるので・・・。インターネットの画像だけで投票させていただいて申し訳ありません」と言ってくださる方に「申し訳ない思いをさせて、本当にこちらこそごめんなさい」と心から思います。

赤ちゃんが泣いている所を見るといつも大変だなあと思う。
周りの大人も大変だろうと思うけど、私はまず、赤ちゃん自身が大変そうに見える。真っ赤な顔してちっちゃい手を痛そうに見えるほど、にぎにぎして、そんなにもちっちゃい体からどうやったらデルの?っていうくらいの声と涙を流している。何かがなんだか気に入らないんだろうなと、漠然と見ている。周りの大人は、多分おなかがすいてるんだなとか、おしっこしちゃったのかなとか、自分の考えつく範囲で右往左往しなきゃならない。
赤ちゃんのすごいところは、相手にわかろうがわかるまいが、そうするしかないからそうするっていう潔さだ。泣きたいから泣くんだ。叫びたいから叫ぶんだ。今、自分が出来る手段はまだそれしか持ち合わせてないから。
大人が日常生活のなかでそれをやってしまうと、まあ、悪くはないんだろうけどちょっと困惑されるかなってところがある。何が良くて悪いかなんてわからないけど、ちょっと周りの人に迷惑をかけるのは良くないっていう事があるから。

音楽や、映画や、本やなんか、それにみんなの作品はどうだろう?
作品が泣き叫んでも、笑い転げても、別段迷惑はかけないんじゃないだろうか。お母さんは赤ちゃんが泣いている理由を取り除いてあげたいという愛情から、理由を探る。探ろうとする。
たとえ、おむつを開けてそこに何も無くても、おっぱいをあげてイヤイヤをされても、じゃあ、いったいなんで泣いているの!って、思っても泣いている理由を探し続ける。そこに理由が見つからなくても、お母さんはそんなことでへこたれない。赤ちゃんに聞いても、説明なんかしてくれない。

作品は作家が生み出した赤ちゃんの様な物なんじゃないかと思う。
ましてや、自分が生み出した作品には愛情があっても、第三者から見れば泣き叫ぶうるさい固まりでしかない場合もある。赤ちゃんが生まれて、小学校に上がって、大人になって、年老いて、終焉を迎える。
宇宙飛行士になりたいって言ってた子が、お医者さんになったり、お花屋さんになったりする。
赤ちゃんが、泣いている本当の理由も、ほんとのところ誰にもわからない。とうの本人でさえわからないかもしれない。
ただそうするしかないから、そうする事しか出来ないから、そうしてる。
描きたいから描く。削りたいから削る。その時思いつくすべてを集約して。
そんな作品たちの感じだけでも、伝わってくれるといいなと思います。
彼らが自分を表現する形は、皆様の目の前にあるその形や色や質感や、とにかく、そのもの、それ自身です。なんなんだ?どうしてこれなんだ?と、思ったら、愛情を持って探ってあげてください。そこが、一つの楽しみでもあります。そうして、うーん、でも私だったら、この色は使わないなあ。とか、もう少しこうだったらいいのに。とか。そうすると今度はその感想があなたの赤ちゃんとしてデビューした表現体になります。あなたの感想はあなたの作品です。

なんだか、一生懸命だとか真剣だとか一昔前の流行みたいで嘲笑されそうですが、こと、この公募展や作品たちに対してはどうしても譲れない所がありますので、長くなってしまいました。
ほとんどの方は、真剣に感想を書いてくださいます。もちろんそれは文章の長い短いっていう問題じゃなくて。好き!だとか嫌い!だとか十人十色で、まったくもって許容範囲の感想です。ただ、哀しい事に、本当に少数ではありますがそうじゃない方がいます。感想ではなくてなんていうか・・・。目の前にその人がいてもその単語を使って伝える事ができるのだろうかと思う様な。なのにどうして参加するのだろう?と少々疑問を感じる様な。

もし、作品に興味があって参加してくださるなら、時間が許す限りでいいです。真剣に見てあげてくださいね。そうして、もしも本物が見れる状態であるのなら、本物を見てから投票してくださったら嬉しいです。
よろしくお願いします。

あー!自分でも書いていて長々とうっとうしいです。大人になったのか、なんなのか。言いたい事は一つなのに、一行ですむのに言えません。伝える事って難しい。改めて思う。
朝、「おはようございます」ってコーヒーを入れてもらって、おっ今日もおいしいコーヒーをありがとう。おまけに作品も元気、私も元気!コーヒーもいいかおりだっ!って、いい感じでMacを立ち上げて、鼻歌まじりにクリックしてスクリーンに浮いた文字を見たとたん、コーヒーカップをドアに投飛ばしたくなる様な感じって言っても、皆さんはそんな事はしないでしょうから、これまた伝わりませんよね。難しいです。

ながながとお読みいただきありがとうございます。

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