一次審査がおわりました。沢山の作品、ありがとうございました。
毎年毎年、ありがとうございます。
見に来てくれる方々に時々言われる事ですが「いろんな作品が好きなんですね」と。
まず、モンクナクかっこいいもの(私の好き嫌いではなく)は、決まるのが早い作品。この作品だったら、こんな形で次のステップに行くといいんじゃないだろうか。と思いつかせてくれる作品。この作品で、絵本を作ったらいいんじゃないだろうか。とか、作家がいやじゃなかったら、T-シャツとか、雑貨のデザインにすると冴えるんじゃないだろうか。とか。日本より海外のアートフェア向きの作品だとか。作品は良いんだけど、私の引き出しの中にはこの作品を売り出していける種類のハウツーが入ってないから、他の場所の方がいいんじゃないかとか。これは一種、職業病だ。
だから、その作品に対するしつこい見方をして決められて行く。結果、統一性は無い。それは必要ないと思っている。
一番悩むのが、ここまで出来るのに、なんでもうすこし・・・。と思えてしまう作品だ。
私の見方がものすごく正しくて、他人や作品を判断できるなんて、到底おもっていないし、おこがましい限りだが、ずーっといろんな作品を見て来て、ずーっとその作品と対峙していると、ふっと感じる事がある。その人の今の実力が見えるのに、作品がついて来ていない。
例えば、幼稚園の子供がかけ算九九を言えると、よく出来たねって誉められて今後に期待されるけど、もしかして、ある程度普通の大人が出来るはずの事をしなかったら、ちょっぴり興ざめしてしまうのと同じ様な感覚。
だから、他の作品たちと比べてどうのという審査はしない。
結局、時間がかかる。一つの作品に相対する時間が長く、ああなんだろうかこうなんだろうか考えるので1週間とってあっても、最終日はいつもぎりぎりまで悩んでる作品を引っ張りだしては、また、悩む。
作品を作ってくれた人もそうだと思うし、私もそうだから。
一次審査を通過できなかった人の作品と通過した人の作品の間には、ギャラリーのオーナーとしての葛藤があるだけで、作品自体に優劣がある訳ではない。
最後に、今年もいつもと同じ様にインターネットでの投票が出来ます。
画面の中で完全に作品の良さを伝える事は出来ません。しかし、全国からの応募があり一般投票を行う訳ですから、ここに来れる人だけでは難しい判断になってしまいます。時間が許す限り見てあげてください。作家の方も、写真など、ご自分のものを使ってほしい方はメールなどで対応しますので、よろしくお願いします。
皆様の感想が、作家にとってもギャラリーにとっても大切な物になります。
くれぐれも、真摯に対応してくださるととても嬉しいです。
よろしくお願いします。
Apr 8, 2008
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