絵を描いてる以外の時間にさえ、ヤキモチを妬かせるような絵がある。
その絵を描いた人が、果たしてどんな風に朝を迎えて、どんな風に洋服を選んで、どんな音楽を聴いて、どんな風に笑って、仲間と過ごして、何気ない日常を繰り返して夜を迎えるのか。
同じような物を見て、触れて、あるいは読んで、なんでもいいが繰り返してる日常の中で、なぜ、その人が一人、キャンバスあるいはそういうたぐいの物に向かう時、誰も割って入ることの出来ない、秘密めいた「何か」が生まれるのか。
作品と作家だけにしか共有出来ない秘密。
そうして、その人の「その感じ」が絵に出てると、消耗するくらいヤキモチを妬く。
秘密を分かち合いたくはないが、拒絶された感があるのも悔しい。
いつも、そんな絵を探してるくせに、唐突に出会うとうろたえる。
その思いを裏切られるのが嫌で、その絵を描いた作家自体には会いたくないと思ってしまう。
まるで勝手な恋愛みたいだ。
生きてる人間にそういう感情を持つ事は皆無なのに。
Subscribe to:
Post Comments (Atom)
No comments:
Post a Comment