去年の夏を思い出す季節になったなあ。朝早い時間のニューヨーク郊外はものすごく素敵だった。空気も木々もリスも。湿気の具合もちょうどいいしなんだか、始めて来たのに懐かしくて。風の抜けるバックヤードで生まれたての草や花がいいにおいだった。草刈りをしてくれた後のいいにおいとか思い出す。思い出って言うのは匂いや空気感を伴ってよみがえってくるので、なんだか初恋の様に切ない夏だった様な気がする。って書いたけど、<初恋の様に>っていうのは嘘つきました。えっと、でも、よく言うじゃん!初恋は切ないって。だから、一般的な言葉として比喩させてもらっただけで。許して。本当は私にとっては田舎のおばあちゃんちに行って、お縁の半日陰で朝早い時間からたらふくスイカを食べて、種を飛ばしっこして他の者の追従を許さず、ものすごく満足した後、ちょっと張り切りすぎたので、おなか出して大の字でまどろんでいる様な甘酸っぱささ。うーんこっちの方がわかりやすい。
夏休みっていう単語聞くだけで、庭にまかれた水の立ち上ってくる匂いと、人んちから聞こえる風鈴の音と、もっと人んちから聞こえる子供の騒ぐ声と、スイカと混じったアリンコの匂いと、カナブンの背中のキラキラが私を襲ってくる。おー夏休み大好き!っていうか休みは夏でも冬でもなんでも大好きっ!
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