復興という言葉を、いろんな場所で使わなくてはいけなくなってしまったから、月日がたつごとに記憶が曖昧になってきて、どこにどういう風にかかわったらいいかわからなくなってしまう。
ことあるごとに思いを馳せ、たとえ微力でも出来る事を続けていくことしかできないけれど、そうするしかないように思う。
最近、隣の国の人より、自分の国の人。とか、困った人がたくさんいても、そのうち自分たちも困ることになるかもしれないから、今、できるだけ阻止しようみたいな空気がいたるところで感じられる。
どっかの大学の偉い教授が「UKがEUから離脱しても、遠い世界のことですから、直接日本に影響があるとは言えません」みたいなことを言ったらしい。経済にしろなんにしろ地球の表面が皮膚のようにつながってる以上、どこかに投げられた小石が作った波紋は、表面を伝わってなにかしらの波を届けることになる。それに、それ以上の感情を揺さぶられた気がする。
それはさておき、今年も西谷くんは福島へと旅立つ。あれから毎年続けているグループ展のためだ。2013年、レコルテでのグループ展の時、いろんな顔を書いてもらってくっつけて、一つの作品にして、福島のその場所で飾ってもらった。その時参加してくださった方、ありがとうございます。
There is nothing noble in being superior to your fellow man; true nobility is being superior to your former self.
Ernest Miller Hemingway
自分ができることをを考えて、無理せず歩みを続けていく。見ていて思うけど、ほんとに彼は労を惜しまない。作品作りも毎日の生活も。
なかには、今自分が立っている場所が、たとえその場所が良い場所でも悪い場所であったとしても、自分で考えながら、選びながら、時には周りの人に助けられて歩いてきたはずなのに、悲しいかなそれに気づけない人もいる。比べるのは他人でも、他人の環境でもないのにね。
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