終わり、そして次

本日、Tokay Gecko Award 2011 Grand prix展が無事終了した。
作家の人が「地元（宮崎）では、抽象はわからない。とよく言われます」と 言っていました。
心配しなくても、抽象だろうと具象だろうと映像だろうと映画だろうと音楽だろうと恋人の事だろうと自分の子供のことだろうと「よくわからない」という事はどんな街でも言われます。
大都会だったら言われないかというと、それは人数が多いからぼやけてるだけで、おまけに正直に「わからない」なんていうとギャラリーに見に来てるのにかっこ悪くない？みたいな感じなんじゃないでしょうか。
それに、よくわかるかどうかなんて、どうでもいい事です。
よくわかってもらえたからといってなんなんのでしょう？と正直思います。

「よくわからないけど好きです。」と言って作品を買ってくれたお客様がいた事が、私にはとても嬉しい事なので、大成功なんじゃないでしょうか。
ギャラリーレコルテでの初個展ですから。

人なんて自分の事でさえわかってるつもりでわかってない事だらけです。

それなのに「わからないけど好き」ってとても素敵。

これからも、好きなように好きな絵を試行錯誤しながら描き続けていってください。それだけでいいはずです。いまは、まだ。

次の個展は「わからない」の嵐になるのではないかと思うと「してやったり」とほくそ笑む私です。
いいじゃないですか、私は好きなのですから。