Dec 11, 2009

That's small graces.

That's small graces(レコルテの今の企画展)を見に来てくれた方が
「こんな事いうと、失礼かもしれませんが・・・」
ええええええっ!なになに?なんなんだ?内心、焦りまくりな私。
「こんなに、いい作品を集めて企画展が出来るっていうのは、なんですね、たいした物ですね。最近、ないんじゃないですか?」
どっち?焦って良く聞き取れなかった。
「本当にたいしたものだ」
あーやっとわかった。誉められてる。
失礼かもとおっしゃたのは、自分みたいな者がそんな事言うのは、という事だったみたいだ。

泣きそうになった。

みんなの作品が誉められた。当たり前だと思っているけど、言われると嬉しい。その後もその人だけじゃなくて、他の人も言って下さる。
いままで頑張って来て良かった。

私のギャラリーは自慢できる程かっこいい。
本当は、そう思ってる。
でも、自信がなくなるときもある。
でも、冷静に壁面を眺めていると、最近のみんなの作品にはどれも自信が溢れている。ひとつ、壁を越えた感じ。のびのびと広がった感じ。

正直、初めのうちは作品の方向性や作家自身の迷いみたいな物がまとわりついていた時期もあった。多分、みんな腹をくくったというか、絵を止められない自分を開き直って受け入れたんだと思われる。

それと、もう1つ。
彼らの作品は戦いつづけてきた作品なんだと思う。作家が自分の作品と戦うのは当たり前で、発表するだけでもタイシタモノかもしれないが、自己満足に終わってしまったらどうしようもないと私は思ってる。
カナリヤは自分のために歌うんじゃない。歌うという綺麗な行為のなかに野心がある。美しく歌いたい、誰よりも美しく。私を見て、私の歌を聴いて。綺麗な声だと言って。そうして、私を選んで。純粋な野心だ。何かを発すると答えが必ず帰ってくる。それと戦ってきた作家と作品たちだから、こんなに成長してるんだと思うし、見てくれる人の心を掴むんだと思う。続ける事の大切さや大変さはやった事がある人にしかわからない。簡単にできる事じゃない。続ける事って。

愛すべき作家のみんな。
私はどうして、こんなにも作品とか作品を作りだす人達が好きなんだろう。自分でもどうしてなのかわからない。

みんなから新しい作品が届く度に、どんなことよりも嬉しくガムテープをはがす。きっとある意味、オタクなんだ。いや、マニアック。うーん、コア?
今んとこ、それよりも価値があるものを私は知らない。

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