デザインとは?
そう聞かれて、なんと答えるか。難しい様で難しくなんてない。
とりあえず形のあるもの、なんだってデザインされている。
鉛筆も、キャンディーも、ゾウサンも、犬の首輪も。
生活全部にデザインは溢れている。
デザインされてない物なんか、ないんじゃないだろうか。
乱暴な言い方かもしれない。でも、そう感じるから仕方ない。
美術論やそれらしき事を、言葉で覆い尽くして吐き出す様なまねをしても、説明なんかつかない。構造の説明や機能性の説明ならあまんじて受けよう。しかし「美しさ」や「なぜ心引かれるか?」の説明をおしつけられても、気分悪い。
まるで、人は「どうして生まれて来て、なんで死んじゃうのか、死んだらどうなるのか」っていう答えを「僕らは知ってるから、教えてあげるよ」とでも言われてるくらい、気持ち悪い。
それならば、絵は? アートは?
アートって・・・。それこそよくわからない言葉だ。
それだって、当たり前の様にただ存在する物だ。特別なんかじゃない。
もしも特別だとしたら、誰でもない誰かが「私にとってあなたの作品は、すっごく特別で、すっごく素敵だ!」って感じてくれる事を素直に「嬉しい!ありがとう!」って、それでいいじゃないか。
何故、敷居をあげるのか?あげようとするのか?
どこにいきたいのか、なんになりたいのか。
「私は、アーティストだ。」とか、「アートに関係している。」
ということ自体の方が、たいそう大事な事柄らしい。
作品自体よりも、作家よりも、その人自体よりも。
くだらない。
綺麗な物を、難しい言葉であたかも芸術的だとかなんとか説明なんかしなくても、人の心に芽生えた思いは変わらないし、その位の言葉で変える事なんかできない。
なんとか、生活の中に、生活の一部に特別な事としてではなく、さりげなく、素敵なもの達を浸透させようとしているのに、気負って、論じて、特別ぶって、また遠ざけるような事をする。
そういうのを目にすると、止めたくなる。まだ、そんな事してるのかって。
まだ、そういう事するんだって。なんにも進歩してないなって。
無意味だ。哀しい。
他者や世間に対して自らの口から沢山の説明やいい訳が必要な人生なんてごめんだ。
Jun 4, 2009
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