金子恵さんの個展が終わって一週間経つ。
毎日が沢山のお客様でにぎわって、彼女らしい個展だったと思う。
今回はレコルテの企画ではないので、感想を書くのをどうしようと思ったけど、彼女をみていて模索中ではあるが歩き続けるんだなあと思えたので、感じたまま。
作品に自分自身の何かを投影しているんだと思う。少女っぽかったり子供っぽかったり、なんだかガチャガチャと。ただ、私には素直にそうだとは受け取れない。彼女の中にはとてつもなくシンプルな何かが潜んでいて、出口を見つけようとしているけれど、見せたくないのか見られたくないのか。それはよくわからないが、黒い線の強さと止められない動きをみていると、明るくて楽しそうでカラフルでっていう世界が遠い所で展開している知らない事の様に感じてくる。わからない事だらけなんだろうと思う。目から見えてくる物、耳から聞こえてくるもの、あらゆる情報。もちろんそれは理解できないという意味ではなく、彼女はしっかり理路整然と理解しているのだが、だからってどうなんだ!っていう所がいつも溢れ出てきていて、それが作品になっているような感じ。わかるよ、わかるけどそれじゃあダメでしょとか、わかるよ、わかるけどそうじゃないだろとか。
楽しくて、痛い。明るくて、苦しい。
これからそれが共存していくのか、いつかパキッと別れるのか、それとも、全てを覆い隠すのか、さらけだして笑い飛ばすのか、楽しみな人だ。
岐路に立ったら、難しいと思える方を選んでくださいね。
多分、それが進みたいと思う方向だから。
選べる強さを持ってない人には、お勧めしない方法だけど。
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