ヴィゴ・モーテンセンの最新作 Captain Fantastic が面白かった。
タイトルにファンタスティックとか入っているけど、別にエイリアンとか宇宙とかのお話ではなくて、まっすぐお父さんと可愛い子供達のお話。
あーでもおとぎ話でもない。いやっ、現代の社会からすると、ある種のおとぎ話かも。
子供達はお父さんと森の中で暮らしてる。体力つけたり(軍隊並み)本を読んだり(年齢を超越したラインナップ)音楽を楽しんだり(別にヒッピーではない)特に生きることに必要な最小限なことを学びながら暮らしている。
ただ、この生きることに必要な最小限なことが、とても大切なのに普通の生活を送る人たちの中には、ほとんど、ない。
お父さんは言葉で伝える。態度で見せる。誤魔化さない。子供だからとか、女の子だからとか、男の子だからとかいう基準を持たない。ただ、人間として扱う。
あんまり説明すると意味ありげになるけど、意味なんてなくて、自然に普通な家族だ。と、思う。
見る人によって、例えば、結婚してる人や子供がいる人、なんていうか平均的な感覚や道徳的な人たちが見ると、もしかすると「なんだこれ?」と思う人もいるのかな。
お金持ちは幸せとか、いい大学出てる人は頭がいいとか。
そういう間抜けな感じが、微笑ましすぎてひどく笑えてくる。
私の周りにも「こいつって、すごいな」と思う頭のいい人はいっぱいいる。でも、多分、私が好きな種類の頭の良さだから、世間の人から見たら変わった人の部類に入れられるのかもしれないけど。
まあ、素敵な映画です。
お母さんが死んじゃって、お母さんはお墓に埋められたくなくて、火葬してほしいっていう遺言を残す。火葬した後の処理も普通だったら難しい行為だと思う。
でも、子供達はなんの迷いもな Bye Bye Mammy! と明るく実行する。
おじいちゃんとおばあちゃんは、お金持ちでごく普通に墓地に埋葬しようとする。
子供達とお父さんは、ごたごたありながらも自分たちのミッションとして、お母さんをレスキューする。でもその作戦名が「お父さんとお母さんをレスキューする」そう、子供達はちゃんとお母さんと一緒に、お父さんのことも今のなにがしかの状態からレスキューしなくちゃ!とわかっている。
ラスト近く、湖のほとりで楽しそうに輪になって「お母さんが好きだった歌を歌おう!」といい、歌いながらダンスをする。
そのシーンがとても幸せそうで、楽しそうで、私もこんなお葬式がいいな。そしてそのお母さんが好きだった曲というのが、ガンズのSweet Child o' Mineだ。
湖のほとりの美しい景色の中で、可愛い子供達がフワフワといる中、女の子の作り込んでない透明な歌声で聞くSweet Child o' Mine。
いい楽曲なんだなと改めて思った。
子供がお母さんを思って歌ってる歌だしね。
幸せな思い出の瞬間には、必ずお母さんがいる。
あっ、もちろんお父さんも。そう思えるだけで幸せ。
子供達はみんな可愛いけど、私はサージがお気に入り。
でも、きっと子役の子達は生のアラゴルンに会えて感動しただろうな。
She's got a smile that it seems to me
Reminds me of childhood memories
Where everything
Was as fresh as the bright blue sky
Now and then when I see her face
She takes me away to that special place
And if I stared too long
I'd probably break down and cry
Sweet child o' mine
Sweet love of mine
She's got eyes of the bluest skies
As if they thought of rain
I'd hate to look into those eyes
And see an ounce of pain
Her hair reminds me of a warm safe place
Where as a child I'd hide
And pray for the thunder and the rain
To quietly pass me by
Sweet child o' mine
Sweet love of mine
Where do we go?
Where do we go now?
Where do we go?
Sweet child o' mine
あっ、最後になるけれど、今年もよろしくお願いします。
No comments:
Post a Comment