Jul 21, 2009

羽のないテントウムシ


名古屋大の新美輝幸助教らの研究グループは、羽のないテントウムシを世界で初めて作ることに成功した。害虫のアブラムシを食べるため、テントウムシの一部は農業で利用されている。羽なしテントウムシが用いられれば、飛んで逃げなくなるので害虫駆除の効率が上がるという。
 研究結果は21日付の英昆虫科学専門誌・電子版に掲載された。
 新美助教によると、生物はリボ核酸(RNA)を介して、遺伝子から羽や手足を形成するなどの指令を出す。同助教らはテントウムシの羽を作りだす遺伝子を特定。その指令を運んでいるRNAを分解し、働きを失わせることで、羽なしテントウムシを作り出した。

わかっている。
必要で人のためになるっていう物や事が、それぞれの人によって違うって事は。
1人ないし2人殺すと殺人者で、大義のために沢山殺すと英雄だ、なんて使い古された言い回しがある事も。

良し悪しも人によって違うから、そこはなんとも言えないし、いろんな事がある世の中で、いろんな価値観がある世の中だから、そこも何とも言えないんだろうな。
ただ単に、私は単純だから、テントウムシさんの写真がたまらなく、なんだか、哀しくて。

もちろん名古屋大の人に、文句を言ってる訳じゃない。
動物実験をしないとお薬や治療法がわからない事が多いってことも頭では知っているし。

人のために役に立つ。不思議な言葉だと思う。
この世界で、人ってどのくらいの位置にいるんだろう。
そうしてどのくらい役に立っているんだろう。

昆虫よりも、魚よりも、植物よりも少ない種だと思う。
その他の生き物を加えると、もっともっと少ない種だと思う。

くだらない感傷を抱えるから、私はこの世界で出世もしないし、偉くもなれないし、犠牲を払わないから人の役に立つ人間にもなれないのかと、日本人の癖でテントウムシを擬人化するのかと。
草を引きちぎっても、花を摘んでも、キャベツを食べても、牛を食べても、ダンゴムシを駆除しても、人間は生きて行く。わたしも何の事はない、それなしでは生きて行けない輩だ。つまらん。

1 comment:

noyo said...

『飛べないテントウムシ』とニュースで聞いていたものの、実際『羽のないテントウムシ』だったのですね。

すごい発明?研究なんでしょうけど。

そのテントウムシたちは、自分が飛べないことに、疑問も持たず、ひたすら歩いてアブラムシを食べるんでしょうね・・・